2007年10月15日
避妊去勢手術について
1.様々な病気からの予防効果
2.問題行動の予防
3.発情期の突然的な行動予防
■様々な病気からの予防効果について
犬の死亡率の多い順番は癌、心疾患となっています。この二つで何と6割を超えています。 20年ほど前までは感染症が最も多かったのですが、最近では、感染症の死亡率は10%ほどに落ちてまいりました。ワクチンの義務付けによる効果ですね。この順番は人間と全く同じですね。人間と同じように寿命も一昔前は7・8年、今は15年以上が当たり前と延びてまいりました。これは、フードやサプリメントの普及、生活環境の改善、ワクチンの義務化、すぐに獣医に出向く傾向が強まった、などからです。まさに家族の一員として大切に育てられている結果だと思います。残念ながら癌にかかれば人間と同じで対処のしようがありません。しかし、 不妊手術により癌にかかる確率が間違いなく激減 するのです。高額の治療費が掛り、苦しむのを見て大切な家族を失うよりも事前の一策になると思います。癌の種類は違ってもオス・メス同様の効果があります。
二番目の心疾患もまた人間と同様ですが、糖尿病が起因しています。栄養価のあるフードの弊害でもあります。
■問題行動の予防
メスなら年2回訪れる発情期特有の問題行動を抑制します。経験されている方ならお判りでしょうが、食欲がなくなったり、突然吠えたり噛み付いたりと言うことも激減するのです。オスならマーキング、遠吠えの抑制効果があります。
■発情期の突然的な行動予防
メスが発するフェロモンめがけてオスが突進するような問題行動を言います。春先にしばしば猫が交通事故に遭っているのを見た方も多いでしょう。これはオス猫が、周りに目もくれずメス猫の臭いに突進してしまい交通事故に遭ってしまうのです。犬にも同様の事故に遭ってしまう可能性は大いにあります。
時期的には最初の発情期が訪れる前、生後3ヶ月から6ヶ月頃がお薦めです。また、費用はオスの去勢手術なら15,000円~20,000円、メスなら25,000円~30,000円ですが手術後に3日間程度の入院が必要となる場合もあります。
費用は安価ではありませんが、大切な家族の一員に少しでも長生きしてもらうためには、必要なことです。ご家族みなさんでしっかりと話し合いましょう。
ワクチン接種について
人間がインフルエンザや日本脳炎などの予防接種を受けるのと同じように、
犬も予防接種(=ワクチン)接種が必要になります。
そもそも、予防接種は字のごとく病気を「防ぐ」というのが一番の目的です。
犬は人間に比べて免疫力も低いですし、体力も寿命も人間に劣っています。
だとしたら、なおさら予防接種=ワクチンが必要なのです。
犬の感染症の要因は、ほぼ100%が外部からと言われています。
つまり、ウィルスに接触しなければ、発症することはないのです。
しかし、犬は毎日のように外を散歩し、時に道端に落ちているものを口にしてしまったり、
よその家のワンコと接触する機会も多くあります。
最近ではドッグランのような施設も増え、今まで以上にウィルスと接触する機会も増えてきています。
犬の病気で最も恐ろしいとされている「犬バルボウィルス感染症」は感染した犬の排出物やそれに接触した人の手足などから感染します。発症するまでに1~2週間の潜伏期間があるため、
飼い主さんが気づいたときには既に手遅れ・・・ということになってしまいます。
「うちの子はきっと大丈夫」と軽い気持ちで考えていると、大事な愛犬を失いかねません。
手遅れになる前に、飼い主さんとして病気の知識をしっかり蓄え、大事な愛犬を守ってあげましょう。
子犬は母犬の母乳に含まれる抗体(移行抗体)によって多くの病気から守られています。
しかし、母犬からの移行抗体による防御は長くて3ヶ月程度しかもちません。
そのため、2ヶ月頃に初回のワクチン接種を行い、移行抗体がなくなる3ヶ月までに
子犬自身の防御機能を完成させておく必要があります。その後、1ヶ月ごと計3回のワクチン接種を行ないます。
以降は年を重ねるごとに免疫力も付いてきますので、年1回の接種でよいでしょう。
(かかりつけの獣医さんから毎年ワクチンの時期になると、お知らせハガキなどが届きますので、
接種記時期の目安にするとよいでしょう)
ワクチンには主に2種混合・5種混合・8種混合の3種類があり、最近では9種混合もあります。
初回は5種・6種混合を選択することが比較的には多いでしょう。
<2種混合ワクチンに対応する病気>
犬ジステンバー・犬バルボウィルス感染症
(この2つは最も危険とされている病気のため、小さいうちにブリーダー犬舎内の予防として接種する場合があります。)
<5種混合ワクチンに対応する病気>
犬ジステンバー・犬バルボウィルス感染症
犬アデノウィルス2型感染症・犬伝染性肝炎・犬パラインフルエンザ
<6種混合ワクチンに対応する病気>
犬ジステンバー・犬バルボウィルス感染症
犬アデノウィルス2型感染症・犬伝染性肝炎・犬パラインフルエンザ・コロナウィルス感染症
<7種混合ワクチンに対応する病気>
犬ジステンバー・犬バルボウィルス感染症
犬アデノウィルス2型感染症・犬伝染性肝炎・犬パラインフルエンザ・レプトスピラ症(カンコーラ型)・
レプトスピラ症(コペンハーゲン型)
<8種混合ワクチンに対応する病気>
犬ジステンバー・犬バルボウィルス感染症
犬アデノウィルス2型感染症・犬伝染性肝炎・犬パラインフルエンザ
犬レプトスピラ症(カンコーラ型)・犬レプトスピラ症(コペンハーゲン型)・犬レプトスピラ症(ヘブドマティス型)
<9種混合ワクチンに対応する病気>
犬ジステンバー・犬バルボウィルス感染症
犬アデノウィルス2型感染症・犬伝染性肝炎・犬パラインフルエンザ
犬レプトスピラ症(カンコーラ型)・犬レプトスピラ症(コペンハーゲン型)・犬レプトスピラ症(ヘブドマティス型)・コロナウィルス感染症
※なお、ワクチンの組み合わせはメーカーによって異なります。
どれも犬にとっては、重度な病気です。
どの種類のワクチンを接種するかは、かかりつけの獣医さんとよく相談してください。
ワクチンの種類によっては、顔が腫れるなどのアレルギー反応が出てしまう場合もありますので、
接種後に異常が見られた場合は速やかに獣医さんに連絡してください。
また、これらのワクチン接種後には、激しい運動や移動、シャワーなどは控けてください。
捨て犬の十戒
ここに『捨て犬の十戒』という詩があります。
捨て犬の気持ちになって最後まで家族としてお世話をお願いいたします。
1.僕を迎えてくれた時の事は決して忘れません。
暖かい家族の中で幸せでした。ご主人様との楽しい思いでは決して忘れません。
2.ご主人様が望んでいるようには振る舞えなかったかもしれません。
僕はあまり可愛らしくなかったかもしれません。
でも、ご主人様に喜んでもらいたくて、精一杯頑張ったことだけは本当です。
3.ご主人様がいなくなっても、きっと迎えに来てくれると思って待っています。
側にいられなくなった訳は良くわからないけど…
僕を嫌いになったからじゃないと自分に言い聞かせています。
4.僕を産んでくれたお母さん、お父さんに、ありがとうって言いたい。
こうして楽しい思い出を宝物にできたのも、命を与えてくれたからです。
生きているから味わえたのです。ありがとう。
5.今は、たくさんの仲間たちと一緒に暮らしています。でもみんな悲しそうです。
僕もなぜか寂しい、物足りない気持ちでいっぱいです。
6.多くの仲間達は、連れていかれ二度と顔を見ることもない毎日です。
そのときの悲しそうな目を見たことがありますか。
7.一部の仲間達は、たまに新しいご主人が連れて帰ります。
ご主人様が迎えに来てくれないなら、僕も新しいご主人様に連れて行かれるかもしれない。
優しいご主人様だったら嬉しいけど・・・・・
8.僕にはご主人様を選ぶことはできません。
でも僕を迎えてくれるご主人様が、どこかにいるかもしれない。
もしそうなったら、今度はもっともっと気に入られるように頑張ります。
9.ご主人様、早く僕を迎えに来てください。
そして今度こそずっとそばに置いてください。それだけが僕の願いです。
10.ご主人様、これだけは覚えておいてください。
僕だって生きているということを。
心だってちゃんとあるということを。
天に召される最後の時まで、ご主人様に尽くしたいと思っていることを。
2007年10月14日 « トップへ » 2007年10月23日


